てゃ❕🌻

Hey!Say!JUMPと共にする人生

あとがき

 

投稿から1年空いて、あとがき書く人なんて聞いたことないけどすみません、ここにいます。アセ

 

はてなブログ初投稿にしていきなり、なかなか重量級のものを投稿してしまいました。思い出す度に深く考えすぎてしまって、懐古になかなかエネルギーのいる作品でした。語彙力の至らぬ点も沢山あるかと思いますが大目に見て、懐古にでも利用してくださいね。

 

あの舞台はね、こんなお話でこんな仕掛けや伏線がたくさんあって、最後にこんな衝撃があってね~って言葉で解説しても感動が伝えきれないし薄っぺらく聞こえそうで悔しくて。本編の解説は皆さんが素晴らしいブログを書いてくださってるからおまかせして、私なりに私(客)視点での物語(見たお客さんが頭のなかで作り出したであろう過去)も具体的に字起こししたらより鮮明に伝わるかなって!

 

ご時世やタイミングなど、色々な事情で見られなかった人に少しでも、感動と辛さと衝撃と苦しさと、あの時色々な感情で押しつぶされそうになった感覚を共有したくて書きました。そして、見た人の記憶の手助けも出来たら、なお嬉しいです。

 

 

ナゾドキのここが好き❕(急に)

1⃣大千秋楽の日に投稿された動画がめちゃくちゃあっさりしていて、「また、集まれたらいいですね!」とサラッとは言いつつテンポよく話してさっさとお別れされちゃうところ!儚くて刹那的で、そのあっさりさにこちらが置いていかれて一生拗らせてしまうやつでした。

 

2⃣公式サイトもTwitterも全て完全に削除されているところ!全て跡形もなく消えていてあの日々の面影を追うことすらできない。「忘れないで」と言うだけあって、全てをこちらの記憶に委ねられている感じがしてすごくいい!見た人の心の中だけで永遠に生き続ける一生忘れられないあの夏の衝撃でした。

 

もうひとつの日記

 

 

気が向いた時にちょっとずつ、書き留めます。もし、アシタって名前の人が探していても絶対に渡さないでください。恥ずかしいので

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  先日私はお医者様から余命半年の宣告をされ、恋人に別れを告げることを決意しました。大切な人だからこそ、私の存在に囚われたまま、これからの長い人生を生きて欲しくない。前を向いてほしいからです。

 

 

 

 

  寂しいですが、出来ることならば私との記憶を消して、新たな人生を歩んで欲しいとすら願います。まあ、そんなことが出来るわけないのは、重々承知していますが...。笑

 

 

 

 

  私の恋人は、レンタルムービーショップで働いています。もちろん家の中には映画のディスクだらけ。そんな映画好きの彼とは2年前に映画館で出会いました。映画の好みも笑いのツボもピッタリで、周りからはよく親友みたいだと言われます。笑

 

 

 

 

  彼のお気に入りの映画はクレイジーピザキャンプ2。これは彼と出会ったきっかけの映画でした。思い出の作品なのもあり、今でも時々2人で見ることがあります。同シリーズの1は辛うじてストーリー性がありましたが、最新作の2はすこしハチャメチャです。でも彼はいつも「元気がない時でも、何も考えずに見られるから」と気に入っているようです。3もいつか出るのでしょうか。

見てみたかったな、なんてね。

 

 

 

 

  あと、黒い子猫を拾って一緒に飼っています。名前はケケ。時々人間みたいな行動をとる、とても賢い子です。猫好きの彼は毎日デレデレで、ケケもすっかり懐いて、大切な家族の一員です。

 

 

 

 

  そんな彼との幸せな日常に変化があったのは数週間前、私が体調に違和感を感じて病院に行った日の事でした。いろいろな検査を受けた末にお医者様に言われたのは余命半年の言葉。もう助からず、死を待つしかないということでした。家に帰って彼にその事を伝えると、一緒に泣いてくれました。2人で毎日、沢山泣きました。

 

 

 

 

  そんな日々を過ごす中で、私はある決心をしました。それは数日前にも少しお話した、別れるという選択です。私の為にこんなに泣いてくれる優しい彼なので、きっと私がこの世から居なくなってからも、前を向くのに時間がかかってしまう。大切な人だからこそ誰よりも幸せになって欲しいのに、私のせいで曇った心のまま生きて欲しくないな。それならいっそ、私の事なんて忘れて欲しいとすら願ってしまいます。

 

 

 

 

  そんなことを考えながら、まだ彼に別れを切り出せず何日か経ってしまいました。そして先日、ふとSNSのウェブCMモリーホワイトニングという言葉を見かけました。半信半疑のまま言葉を検索すると、信じ難いですが特定の期間の記憶を削除するという施術が存在するとの事でした。これなら彼の記憶から消えることが出来る。彼の未来を邪魔せずに、彼の前から去ることができる。そう考え、私はこの施術を共に受け、お互いを記憶から消そうと彼に提案をしました。

 

 

 

 

  もちろん彼の答えはNO。2人の大切な日々を忘れるなんて絶対にダメだと初めは完全に拒否をされてしまいました。しかし思いをきちんと伝え、私のためにも2人で施術を受けて欲しいと説得し、ある条件の元、提案を受け入れて貰う事ができました。

 

 

 

 

  彼が出した条件、それは二人で一緒に謎を仕掛けることでした。もし奇跡が起きたらまた私のことを思い出せるようにと、私に繋がる謎を彼の部屋や近所の公園、色々な所に散りばめて隠しました。その謎を解き進めた先に隠したのは、彼がこの2年間、私との日々を綴っていた日記です。2人でたくさん謎を考えて、あちこちに隠す作業は本当に本当に楽しくて。そんな幸せな時間が、余計に2人の心を苦しくさせました。

 

 

 

 

  もし何かのきっかけで彼がこの謎に気づいて、謎を解き進めるような奇跡がおきたら、私との日々を思い出してまた泣いてしまうのかな。そんな奇跡が起きるのなら、あの世とこの世が繋がって、また彼に会えたりなんて奇跡も起きたりしないかな、なんて。笑

 

 

 

 

  この世界で死ぬっていうことは、向こうの世界で新たに生まれるっていうことだと、誰かに聞いたことがあります。お互い記憶は消えてしまうけれど、いつかどこかで、彼とまた出会いたいな。

 

 

 

 

私はここに、自分の生きた証をのこしました。もうすぐ、いちばん大切な人から自分の記憶を奪ってしまうから、そして私も彼のことを忘れてしまうから。寂しいけど、誰かに私の最期の想いを知っていてもらえるだけで、少しは報われます。だから、これは最後の悪あがき。

 

 

 

 

 

 

2026/11/15

  今日初めて、メモリーホワイトニングのカウンセリングを受けました。施術について説明してくださった担当の方は千住さんというとても真摯で優しい方でした。施術後の経過観察もしてくださるとのことですが、千住さんなら安心して彼のことを任せられそうです。

 

 

 

 

2026/12/24

  明日、私は大切な人と二人でメモリーホワイトニングを受けに行きます。私はいつこの世からいなくなるか分かりませんが、少なくとも、彼の記憶の中に存在するのは今日が最後です。最後には、笑ってお別れをしたいな。

 

 

 

 

 

 

 

2026/12/25

ありがとう!アシタくん!

前を向いて生きてね!!!